TALK SHOW

─ TALK SHOW 02

山で暮らすこと、山に登ること 〜山から受ける想像力の可能性〜

今回のCALLING MOUNTAIN2019ホストアーティストであり、鳥取県大山を眺める森の中で生活する音楽家OLAibiさんと、登山を趣味とし、普段は都内を拠点に帽子制作をおこなう苣木紀子さんによる対談です。プライベートでも親交のあるお二人を通じて、生活の場としての「山」と登る対象としての「山」、それぞれの山に対するイメージと山から受ける想像力の可能性について深掘りします。

OLAibi(音楽家)

ジャングルと化した森に移り住んだ音楽家。 OLAibiは、太鼓をたたく、歌をうたう。 無数の民族楽器からデジタルまでを幅広く駆使し、唯一無二の音楽を制作、発表している。 小さな頃から、アフリカの事を深く思い始める。 知らない言葉を知っている。 知らない歌を知っている。 そんなきっかけから西アフリカの太鼓を始める。 OLAIbi(オライビ)はホピの村の名前だが、ただ、アやイの言霊が心地よかった。 2002年よりバンドOOIOOのドラマーとして国内外で活動する。 その他にCMや映画音楽の制作、ミュージアムでのショー、様々なコラボレーションライブなどを重ねる。 2013年、長い東京暮らしを離れ、ある森の中に住まいを移す。 6000坪もの荒れ果てたジャングル。 家族3人で少しずつ足の踏み場を作り、小屋を建て、 そこを「HUT」と名付け、新たな制作と発表の場となっていく。 その後バンドを脱退し、少々途方にくれる。 それを見ていた夫と息子は小さな音楽小屋を建てことを決め、木製のsunet studioを建設。 外の音は、まる聞こえのスタジオ。 2017年、レーベル「sunet」を立ち上げ、そんな音楽の小屋で作った音がCDとなった。 「みみはわす」 暗闇で耳をはわすと、聴こえてくる、無数の物語。 そして、2019年より新プロジェクトを立ち上げ、さらにアート、モード、音楽の境界線を打ち砕くショーを予定している。

苣木紀子(帽子デザイナー)

偶然教わった1つのベレー帽作りから、繊細なその世界に惹かれ独学で帽子作りを始める。 企業にて帽子デザイナーとして12年従事した後、独立。 株式会社MAISON ENKUを設立。 日本の職人の技術、志の高さ、心遣いなどに共感し、日本製に重きを置き2016SSコレクションより、 「chisaki」の名で、ブランドをスタート。 パリ、ニューヨーク、東京、福岡でコレクションを発表しながら、各地でワークショップなども展開。

出演者インタビュー #02 苣木紀子
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